仕事中についつい眠り込んでしまって、上司に大目玉！
PMSでお困りの女性には、そんなこともたまに起こります。
とは言え、どうして月経前になると、やたらと眠くなってしまうのでしょうか。今回はその理由と対策について考えてみたいと思います。
月経前になると眠くなる3つの理由
基礎体温の上昇
PMSの症状が出る時期、つまりは排卵～月経直前の14日間は、女性ホルモンの一つプロゲステロン（黄体ホルモン）が大量に分泌されて、基礎体温が上昇する時期にあたります。
プロゲステロンは女性の体を妊娠しやすい状態にするのがお仕事です。体温が上がるのも、受精卵を着床しやすくするためです。
基礎体温が上昇すれば、カラダがポカポカして、自然と眠気を誘ってしまう…。月経前の眠気の原因には、そんな理由も考えられます。
また、プロゲステロンには催眠効果があり、その威力は睡眠薬に匹敵するほど。日中眠くてたまらなくなるのも納得です。
安眠できないことの反動
月経前のホルモンバランスの崩れが、自律神経の働きを乱し、その結果、夜になっても眠れない…。そんな場合には、夜安眠できなかった反動が昼間に現れるという事態も十分に考えられます。
人の体は体温が下がると自然な眠りが訪れるようになっています。体温が高いままだと眠っていても眠りが浅く、安眠できていない状態です。そのため、日中に睡魔に襲われる、というわけです。
ストレスや精神不安によるもの
PMS中はイライラしたりして普段よりストレスを感じやすいもの。そんな精神不安が睡眠の邪魔をしていることも考えられます。
眠い時にすぐ試したい3つの対策
ツボ押し
眠気を抑えるツボに「風池（ふうち）」「合谷（ごうこく）」があります。ヤバい、寝ちゃいそう！と思ったらツボをプッシュ！
風池
耳の後ろ、出っ張ったところから2～3cm後頭部より、うなじの髪の生え際より少し上の部分にあります。頭を両手で抱えるようにして親指で押しましょう。目の疲れにも効きます。
合谷
手の甲、人差し指と親指の骨が交差する所です。生理痛や肩こりなど万能に効くツボです。
ストレッチ
ストレッチや軽いエクササイズをすると体が活動モードになり、血行もよくなって頭がすっきりします。
アロマを取り入れる
オイルを垂らしたハンカチをバッグに入れて、眠くなったら取り出して香りを嗅ぐといいですよ。目覚まし効果のあるオイルには、ローズマリー、レモン、ユーカリ、ミルラがあります。
また、勤務中に眠たくなるような時には、コーヒーで眠気を飛ばしたいところですが、カフェインの入っているものはPMSにはNGですので、その点には注意してください。
コーヒーの代りに眠気を抑えるハーブティーはいかが？清涼感のあるペパーミントや爽やかなレモングラスがシャキッとさせてくれるはずです。
生理前の眠気が改善する3つの習慣
日中の眠気に悩まされる時は、夜熟睡できるように工夫してみましょう。快眠のカギは眠りホルモンメラトニンを増やすこと。メラトニンを増やして熟睡できる方法を紹介します。
PMSの眠気は食事で改善
メラトニンを増やすには食べ物が有効です。メラトニンを増やす成分トリプトファンを多く含む食品を食べましょう。
他にも生理前の眠気におすすめの食材はコチラ↓
- ビタミンB6（レバー、ナッツ類）精神安定によくイライラを解消してくれる働きがあります。
- カルシウム（乳製品、小魚）自律神経や精神安定に大切なミネラルです。
日中に光を浴びる
人の体は太陽の光で活動モードと給食モードが切り替わるようになっています。太陽の光を浴びた約16時間後に眠りホルモンのメラトニンが増えて体は眠りのスイッチが入ります。
日中に日の光を浴びるとメラトニンが増え寝つきもよく朝までぐっすり。また、毎日決まった時間に眠り、起きることが大切です。
寝る前の入浴・運動
38～40度ぐらいのぬるめのお湯にゆっくりつかると、疲れがとれて心も体もリラックス。お風呂で温まった体温が徐々に低くなって、自然な眠りが訪れます。
寝る前の軽いエクササイズも有効です。スマホやパソコンは逆に目が冴えてしまうので、就寝1時間前の使用は控えましょう。
ひどい睡眠障害は治療が必要？
PMSが原因のひどい睡眠障害は「月経前不眠症」「月経関連過眠症」と呼ばれます。仕事ができなくなるなど、生活に支障が出るほど重度の場合は医療機関に相談してみましょう。
治療法は安定剤などの対処療法や低用量ピルがあります。
薬やピルは副作用が心配‥という人は、サプリメントを試してみては？ルナベリーはPMS治療薬と同量のチェストベリーを配合、他にも8種類のハーブや、ビタミンB群、イソフラボン、カルシウムを加えた生理前の心強いサプリメントです。
ルナベリーのレビューもご参考ください↓
PMSサプリメントレビュー！ルナベリーを3ヶ月飲んでみた結果は？
ひどい眠気は妊娠超初期症状でよく見られる症状です。妊娠超初期症状とPMSの症状は非常によく似ていて見分けがつきません。妊娠超初期症状とPMSの見極めはこちらを参考にしてみてください。
生理前の吐き気・胃のムカムカ・・原因と対処法は？妊娠初期症状との違いは？
まとめ
本気寝しないように注意しましょう
眠気覚ましにコーヒーをがぶ飲みしたくなりますが、PMS中のカフェインの摂り過ぎは好ましくありません。そんな時は15分ぐらいの仮眠をとると睡魔もどこかに消え失せてくれます。
職場の場合は休憩時間などを利用してみましょう。眠り過ぎないようにタイマーをセットすると安心ですよ。