PMSの症状って具体的にどんなのがあるの?
月経前の体調不良であっても、健康な女性なら誰しも感じるようなものであれば、それはPMSとは言わない。
前回はそんなお話をしました。では、どういった症状が確認できれば、PMS(月経前症候群)と判断されるのでしょうか?
これがPMS!と決められた症状はない!?
結論から言ってしまうと、具体的な症状を見ただけでは、PMSかどうかの判断はできません。
実はPMSの場合、細かく分類すれば150以上の症状があると言われているのですが、PMSでない女性はもちろんのこと、男性や子供にも見られる症状などもあって、「これが確認できればPMS」といった特徴的な症状は何もないからです。
もちろんそうは言っても、PMSの女性によく見られる症状というものはあります。
通常、「身体的な症状」「精神的な症状」「社会的な症状」の3つに大別しつつ、たとえば以下のようなものが挙げられます(ほんの一例)。
身体的な症状
片頭痛、下腹部の張り・痛み、手足のむくみ・冷え、便秘、下痢、乳房の張り・痛み、etc
精神的な症状
イライラ、抑うつ、攻撃的になる、強い疲労感、無気力、不安感、集中力の低下、etc
社会的な症状
引きこもり、暴言や口論、いつもの仕事ができない、女性であることが嫌になる、etc
ちなみに、どういった症状が出るかは、人それぞれで異なりますし、人によっては正反対の症状が現れることもあります。
たとえば、食欲不振になる人があると思えば、他方には、甘いモノをバカ食いしてしまう人がいるといった具合です。また、性欲についても、同じようなことが認められます。