婦人科の治療ってどんなことするの?
PMS(月経前症候群)ではないかと心配になった時は、まずは婦人科へ!ということを前回述べましたが……、
では婦人科では、一体どのような治療が受けられるのでしょうか。
頭痛や腰痛などがある場合に鎮痛薬が処方されるのは当然ですが、それ以外では以下のようなものが使われます。
1. 低用量ピル
PMSの治療の基本は、低用量ピルの服用です。
ピルによってホルモンバランスを改善することで、PMSに対処しようというわけです。
なお、ピルというと、どうしても「避妊のための薬」というイメージになってしまいますが、実際のところは、PMSや更年期障害、あるいは月経痛の緩和のために飲んでいるという人が大半です。
2. 漢方薬
もちろん、子供が欲しいという女性にはピルは使えませんし、ピルが体質的に合わないという人も少なくありません。
そんな場合には漢方薬を処方してもらうとよいでしょう。
よく利用されているものとしては、加味逍遥散(かみしょうようさん)や呉茱萸湯(ごしゅゆとう)があります。
3. 抗うつ薬・抗不安薬
抑うつやイライラといった精神的症状が出ている時は、婦人科や女性クリニックであっても、抗うつ薬や抗不安薬が使われます。
ちなみに言えば、通常、精神安定剤・鎮静剤と言われているのは、抗不安薬のことです。
治療以外にも自分でできる改善への道とは?
なお、PMSの改善には、バランスの取れた食事や軽い運動はもちろんのこと、規則的で健康的な日常生活を送ることも大切です。
婦人科や心療内科に通えばすぐに治るというものではありませんので、くれぐれもその点には心してください。