体調不良イコールPMSではない?
女性の9割が月経前に不調を感じる、といいます。
ということは、9割の女性がPMSを患っているということ?
月経前になると、誰でも多かれ少なかれカラダに変調を来たすものですが……
それでは「月経前の体調不良はすべてPMS(月経前症候群)」という理解でいいのでしょうか?
まずPMSという言葉ですが、これはPremenstrual syndromeの略号です。
英語に強い人ならすぐにわかると思いますが、月経前症候群という用語は、それを単に直訳したものです。
身体的なものだけでなく、精神的なものも含めて、さまざまな症状が出てくるので、「症候群」と表現されているわけです。
さて、月経前の体調不良とPMSの関係についてですが、もちろん体調不良イコールPMSではありません。
たとえばの話、トレイに行きたくなれば、尿意や便意というサインがカラダから発せられますが、あえて言えば、月経前の体調不良もそれと同じようなものです。
体調不良なんて要らないと思いがちですが、でも月経が始まるサインが何もなかったら、それはそれで困りますよね。
オシャレをしたのに、気が付いたらパンツルックのお尻に赤いシミが広がっていた……なんてことになっては、目も当てられません。
ですから、月経前のカラダの変調であっても、日常生活に支障を来たさない軽度なものであれば、「私、PMSかも……」などと心配する必要はありません。
言い換えれば、PMSというのは、あくまでも症状が重くて、日常生活はもちろん、仕事なども手に付かない場合に使われる言葉です。
どうかその点には、注意してください。
生理前の不調が必ずしもPMSの症状だとは限らない、ということですね。