生理前の食欲の原因って?
生理前になると食欲が止まらない。猛烈な食欲が抑えられない!!
生理前になると、ココロとカラダに様々な変化が現れますよね。食欲もそのひとつ。
自分でもあきれるぐらい食べてしまったり、食べ物のことが頭から離れない・・。ということって、女性なら一度や二度あるはず。
生理開始15~28日の間は女性ホルモンのバランスが崩れやすく、ほとんどの女性がなんらかの不調を訴えます。それがPMS(月経前症候群)。
「でもイライラしたりお腹が痛くなるのはわかるけど、なんで食欲?」
生理前のモーレツな食欲は女性ホルモンの変動によるものと言われています。その主な原因を紹介します。
プロゲステロンが栄養を蓄えようとする
生理前になると女性ホルモンのひとつプロゲステロン(黄体ホルモン)が増えます。プロゲステロンは妊娠に備えて水分や栄養分を体に貯めこもうとする働きがあります。
何もしてないのにジーンズのボタンが止まらなくなったり、体重が激増してたら生理前かもしれません。
私も生理前は体型だけ妊娠6ヶ月になります(^^;)
イライラから来る食欲(セロトニン不足)
プロゲステロンが優位になっている時は、もう一つの女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)は低下しています。エストロゲンが減るとセロトニンというホルモンも減少。
セロトニンは「幸せホルモン」と呼ばれ、これが不足しているとイライラしたり落ち込んだりと普段よりいっそうストレスを感じやすくなります。
イライラするとつい食べ物に手が伸びてしまう・・食べるという行為は最も手近なストレス解消法で癒しなんですよね。
そのストレス解消として甘いものが食べたくなったりするんです。
血糖値の低下によるもの
プロゲステロンはインスリンの働きを低下させます。インスリンは血糖値をコントロールする役割がありますが、これがちゃんと機能していないと空腹・満腹のスイッチが鈍くなり、空腹でなくても何か食べたい!という衝動がおきます。
また、プロゲステロンが増えている時は血糖値が下がりやすくなっています。甘いものがほしくなるのも、すぐに血糖値が上げられる食べ物を体が欲しているからなんです。
食欲不振になる人もいる
生理前になると逆に食欲がなくなったり、胃がムカムカする人もいます。ひどい時には嘔吐してしまうケースも・・。
生理直前になると子宮内膜や経血を外に出そうと子宮が収縮しようとします。それはプロスタグランジンというホルモンの働きによるもの。
プロスタグランジンは子宮だけではなく、その周辺にある胃腸にも影響を及ぼすため、この時期にムカつきや食欲不振をうったえる人も多いんです。
食欲がないから、ダイエットになるから、と食事をおざなりにしていたら貧血になって倒れてしまうかもしれません。生理で大量の血液を失うので、鉄分など栄養はしっかり摂るようにしましょう。
↓こちらもご参考にどうぞ
生理前の吐き気・胃のムカムカ・・原因と対処法は?妊娠初期症状との違いは?
生理前の食欲を抑える7つの方法
食事回数を増やす
PMS中は血糖値をコントロールすることが大切です。1日の食事回数を増やし、小分けに食べることで血糖値が低い状態を減らせます。
血糖値が低い状態が続くと、その反動でドカ食いしてしまいます。また血糖値のアップダウンも激しくなって、さらに食欲に拍車がかかったり、太りやすくなります。
回数を増やした分、1回の食事量は減らしましょう。朝昼晩の食事は普段の腹6~7分目位にして、朝10時と午後3時に間食で栄養補給するといいでしょう。
食べる順番も大切
食事をする時は血糖値が急上昇しない食べ方を意識しましょう。
サラダ→お味噌汁→肉・魚→ご飯の順番で食べると、血糖値の上昇が緩やかになります。野菜の食物繊維が脂肪や糖質の吸収を抑えてくれます。
お味噌汁の水分で食物繊維でおなかがふくらみ食べ過ぎを防いでくれますよ。
また、太りたくないから糖質を抑えた食事ばかり、というのも考えものです。糖質は大切なエネルギー源。糖質が不足すると低血糖になりPMSの症状が悪化してしまいます。
特にPMS中は血糖値が下がりやすくイライラしたり落ち込んだりとメンタルに影響がでやすいので、しっかり糖質を取るようにしましょう。
でも血糖値を急上昇・急降下させないものがベター。玄米やそば、精製されていない小麦粉(全粒粉)などを使ったパンなどを食べましょう。
甘いものを控える
生理前はついスイーツなどに手が伸びてしまいます。でもスイーツに使われている精製された小麦粉や砂糖は、すぐに満たされるものの、またすぐにお腹が空いてしまいます。エンドレスで食べてしまう元凶。
また、甘いものは情緒不安定になりやすくなります。その時はハッピーになっても実はイライラを悪化させるもと。それだけでなく、体を冷やすので、生理前にはあまり食べないようにしたいもの。
お菓子の代わりにドライフルーツやナッツ類、クッキーならおからクッキーが栄養が豊富でおすすめ。歯ごたえもあり満足感も得られるはずです。
食べることをガマンせず、何を食べるかがポイントですよ!
ツボを押す
抑えられない食欲はツボで緩和しましょう。耳にはダイエットに効くツボが集中しています。食欲を抑えるツボには飢点と神門があります。
【飢点(きてん)】
耳の穴の前(顔より)くぼんだところにあります。少し痛みを感じるぐらいの強さで左右の人差し指で同時に押しましょう。食事の10~15分前に押すと食べ過ぎを防ぐことができます。
【神門(しんもん)】
こちらも耳ツボダイエットで定番のツボです。空腹からくるイライラを抑える効果があります。両手の人差し指と親指でこの辺りをつまみ後ろの方向へ引っ張りましょう。
アロマで食欲コントロール
アロマの香りも脳にダイレクトに届き食欲を抑えるのに効果的です。食欲を抑える香りにはグレープフルーツとパチェリがあります。
グレープフルーツの香りには食欲を抑える効果があります。クセがなく多くの人が好む香りなので1つあると重宝しますよ。
また、イライラから来る食欲をコントロールするには、パチェリがおすすめ。パチェリには精神を落ち着かせる働きもあります。
運動する
食べ物のことが頭から離れない時は、ウォーキングやジョギングなど体を動かすことでウソのように食欲がなくなります。
運動すると血糖値が上がりアドレナリンなどの興奮ホルモンが分泌され食欲がおさまってくれます。
食べ過ぎを抑えたいなら食事の直前に運動するのがおススメ。でも中途半端な運動は逆に食欲増進につながるので、注意してくださいね。
歯磨き
地味ですが意外と効果がある方法で、ダイエットにもよく取り入れられています。歯磨きをしてしまうとまた磨くのが面倒くさい、ということで食べるのをあきらめてしまうものです。
過食をストップ!生理前に食べたいフード
トリプトファンを含む食べ物
大豆製品・バナナ・レタス・キャベツ・赤身の魚や肉
PMS中不足しがちでメンタルに深く関わるセロトニンはトリプトファンというアミノ酸での一種でできています。トリプトファンを多く含む食べ物をこの時期は積極的に食べましょう。
ビタミンB6を含む食べ物
レバー・赤みの魚(マグロ・カツオ等)・バナナ・ナッツ類
ビタミンB6はエストロゲンの代謝やセロトニンの合成を助ける働きがあります。ビタミンB6には吐き気を抑える効果もあるので生理前に胃がムカムカする人にもおススメです。
亜鉛
牡蠣・牛肉・卵(黄身)・煮干し・ゴマ
亜鉛は女性ホルモンの材料になります。亜鉛が不足しているとホルモンバランスが崩れ生理不順などの原因に。
鉄
レバー・赤みの肉・貝類・大豆・小松菜
女性の体は月経があるので血液を大量に必要とします。貧血は女性なら誰にでも起こる問題。鉄不足はイライラにもつながります。特に普段の食事では不足しがちなので意識して取り入れるようにしましょう。
月経周期を乗りこなそう
- 生理前は勝手に太る時期!と割り切る
- 血糖値を意識した食べ方&食べ物で食欲をコントロール
食べ過ぎた・・体重が増えてる・・とこの時期自己嫌悪に陥るとそれがまたストレスとなってしまいます。生理前は太りやすくやせにくい時期!と割り切ってしまいましょう。体重増加も2~3キロなら許容範囲ですよ。
生理が来たら食欲も落ち着き体は排泄モードに。生理が終わるころにはエストロゲンが増えて体はやせやすくなります。体重も元に戻るはず。
ダイエット中の人は、生理前はあきらめてやせやすい時期が来るまで待つのも、効率的にシェイプアップするポイントです。
自分の月経周期を味方にしてゲンキ&キレイを手に入れましょう!