PMSとうつ病は似ている?
月経前になると気分が滅入って、心が沈みこんでしまう。
誰にも会いたくないし、ましてや外に出る気力もない。
そんなPMSの症状は、どこかうつ病に似ていますが、そもそもPMSとうつ病はどこに違いがあるのでしょうか?
1. うつ病の可能性があるケースも
抑うつ症状は、PMSでよく見られる症状の一つですが、でもひょっとすると、それはPMSではなく、紛れもない本物のうつ病という可能性もあります。
PMSの影響で、月経前になるとうつ病の症状がより強く出ている場合もあるからです。
その意味でもまずはPMSダイアリーを付けて、抑うつ症状が現れるのが月経前の14日間に限られているのかを、きちんとチェックすることが必要です。
もしそれ以外の期間にも症状が認められるのであれば、うつ病の方を疑ったほうがいいでしょう。
2. PMSとうつ病との違い
期間以外の点でも、PMSとうつ病では症状の出方に違いが見られます。
まず食欲と性欲についてですが、うつ病ではどちらも減退するのに対して、PMSでは食欲が増すのが普通ですし、性欲に関しても、人によっては異常に高くなる場合があります。
行動についても同様です。うつ病では行動力が低下するのに対して、PMSではやたらと行動的になる人があったりします(ただし通常は低下)。
また睡眠に関して言えば、眠れないのがうつ病なのに対して、PMSでは仕事中でも居眠りするほどに、強い眠気に襲われる場合もしばしばです。
ただし実際のところは、明確にどちらとも言えない場合もありますので、もし心配ということであれば、まずは婦人科なり女性クリニックなりに行かれることをオススメします。
ポイント:症状が出る期間をチェックし、自分の行動を分析。判断に迷ったら医療機関へ相談を。